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結局言いたいことは、、、-「ICT教育って何なのさ」7

失礼しました。このひとつ前はボツ原稿になってしまいました。さて、仕切り直しです。とりあえず、今回で連載していた「ICTって何なのさ」をまとめたいと思います。

前回から今まで随分間が開いてしまったのですが、実はそれは連載しているときある懸念が頭に浮かんだからなのです。その懸念というのは、書いているうちに「ICT、私は使って便利でしたよ」と言う文章から、しつこく言ってるうちに「だからICTを使わなければいけないんですよ」って論調になってやしないかということです。というか、そうなってませんでした?まあ、心のどこかではそう考えているのも事実です。でも、それと同じようにICTのよさに気づいて欲しいという気持ちや、押し付けてはいけないという気持ちもあります。人の心は面倒臭いものですね。

元々ICTを一括りにして話すのは難しいと思ったのが「ICTって何なのさ」を連載した一番大きい理由なので、今回はここで、いくつかのポイントに分けながら、はっきり自分の今のところの意見と言いたいと思います。(言えるかな、、)

まず言いにくいことから、、

まず、いいにくいことから先に書きます。ICT化によって同僚の先生、職員、学生が恩恵が得られるICT化や導入、例えば出席簿をパソコンやインターネットを利用したものにするとかそういうものですね。それについて、自分はできないから、反対って言う意見は無いと私は思います。というか反対するのは構いませんが、少数の人が反対するから導入しないというのはないと思います。もちろんICTに慣れていないが、使えない人へのケアが必要です。場合によっては、そんな人のためにアナログからデジタルに書き換える一手間を加えなければいけなくなるかもしれません。簡単な例で言えば何か理由があってICTを利用した出席簿が使えない先生のためにマークシート式で書き込むことができる出席簿を用意し、それで対応。でもできる人はデジタル出席簿に移行すればいいのです。
自分ができないから他の人もダメという考え方は、よくないと思います。それは同僚が仕事を減らすチャンスを奪っているわけですし、団体がコストを減らすチャンスに対しても同様です。人が働く時間は無料ではありませんからね。それを少数のできないと言う人の意見のために、全く行わないと言うのはないのかなあと思います。何度も言いますが、できない人へのケアは必要だと思いますし、できない人の負担にならないような方法を、ICT化を進める人は考えた方がいいと思います。

生徒がパソコンで何かするのを学ぶチャンスを提供する必要は、、

これは必ずしも一人一人の先生がしなければならないと言うものではないと思います。そして環境によっても、できることとできないとの事の差は大きいです。学生たちがパソコン持っていない、携帯持っていない、学校にはパソコンもないと言う状況では本当に何もできませんよね。とは言え学生たちが携帯電話を持っていたり、パソコンやタブレットを持っていたりする場合は、うまく使えるように促してあげなきゃもったいないなあって思います、単純に。今後私は世界がどう回っていくかなんて全く想像できません。その中で生徒ができることを一つでも増やしてあげたいと言うのが本音です。特に今後も仕事や生活でICTを使って行く頻度が上がっていくことは間違いありません。そんな中で、誰かが作ってきたものしか使えない人になるのか、自分で何かを作り出すことができるのかというのはとても大きい違いがあると私は思います。もっともこれはコンピューターには限らないんですけどね。

ICTなんていらない、必要ないって思ってらっしゃる方の中には

ICTなんていらない、必要ないって思ってらっしゃる方の中にはきっと素晴らしい能力を持っている人もたくさんいると思います。私は絵も書けませんし、音楽もできません。物覚えが悪い上に考える力もあまりありません。で、何とかやっていられるのは、パソコンを使いネットからいろんな知識を仕入れる、ソフトウェアに絵を書く力を貸してもらう、音楽を借りるなんてことができるからです。じゃ、能力がある人にとってICTは必要のないもの?いえ、そんなことはありません。その力をさらに広げたり豊かにする力をICTは持っていると思います。ブログを見てみてください。Youtubeを見てみてください。素晴らしい才能を持った人がネット上で自分を表現しています。そこから生まれた繋がりで活動範囲がもっと広がった人もたくさんいますし、新しい表現方法を見つけた人もいます。そうなんです。ICTはないものを埋めるだけではなく、すでにあるものを増幅する力もあるのです。必要なのは一歩踏み出す勇気と小さな決心だけだと思います。自分は何の才能もない?私みたいな人ですね。(^_^)そんな人にももちろんICTを進めます。

パソコンが使えるかどうかではなく

私の知人で50歳半ばまでパソコンなんて大嫌いだし必要ないと言っていた先生がいます。学校から言われやむなくパソコンと携帯を買ったわけですが、生徒も同僚の教師も尊敬の目でその先生を見ました。なぜってパソコンをするようになったから偉いと思ったのではなくて、ずっと否定していたものをもう一回見つめ直し、それにチャレンジする姿勢が素晴らしかったからです。私はその先生を見て、いつになっても新しいことにチャレンジできる人でありたいと切に思いました。
パソコンが上手に操作できるできないなんてたいしたことではありません。でも、知らないもの新しいものにチャレンジする姿勢って大切ですよね。ってICTって言葉が出ると不機嫌になる人や、ビクってする人に伝えて欲しいんです。(そう、よくよく考えたら、ここで読んでいる人ICTに関しては肯定的な人ばかりなんですよね。😅 )

ここで一旦一区切りさせてください

というわけで、この連載「ICTって何なのさ」はとりあえずここで、一区切りつけさせてください。私の中ではICTはできないことをできるようにしてくれるもの、あるものをもっと楽しくする、そして仕事を楽にしてくれるものです。そして、教育ICTは素晴らしい学ぶための環境を作り出すために、それを使うべきだと思います。なので、そのICTをめぐって意見を戦わせるならともかく、対立を生むというのは残念であるとしかいえません。使ってきた人は使ってきた人の、使ってこなかった人は使ったこなかった人の理由があります。その溝を埋めながら、学生が楽しく学ぶための環境を作りあげて言って欲しいというのが私の気持ちです。皆さんの環境がより良くなることを、そしてそれにICTが関われれば、いろんな情報を発信している私としても嬉しいです。また、何か思いつけばこの続きを書くかもしれません。では、その時まで。(ブログは続きます😅)

コーヒー一杯分のご支援を

ご支援いただけると様々なICTによる実験が捗ったり、生徒たちのお菓子が増えたりします。😃

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