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クイズ大会がやってきたヤァ!ヤァ!ヤァ! その一

ちょっと年代かかったタイトルをつけてしまいましたが、先週学内で行ったクイズ大会について振り返りをしたいと思います。

ジャッキー
ジャッキー

てか、なんでそんなことしたの?

阿部
阿部

日本語への興味の持ち方って色々あるじゃない。雑学ってのも一つの入り口だと思うんだよね。

それまで第二外国語への興味を喚起する目的と、様々な方法で学ぶことができると言う可能性を示唆するため、第二外国語歌唱コンテストと第二外国語単語コンテスト(スペリングビー)を開いていました。(これらイベントの振り返りのリンクは一番下にあります。)

でも、日本語を勉強してる人たちって結構オタク系が多いんですよね。そんな生徒が輝けるような舞台がないかなと思っていた時です、ジャパンボウルと言うアメリカで行われているクイズ大会のことを知ったのは。カナダのウェビナーで知ったジャパンボウル、それは試験などに直接の役には立たないけれど、いろんな雑学的な知識をもった生徒たちが、自分たちの力を発揮することができるチャンスにになるのではないか、そしてそのほかの学生も日本の文化などに興味を持つきっかけになるのではないかと思った訳です。

最初は一人でやろうと思っていたクイズ大会

ジャッキー
ジャッキー

日本に関するクイズ大会をしたの?

阿部
阿部

いや、結局フランス語とスペイン語の先生と組んで第二外国語クイズ大会にしたんだ

最初は日本に関する知識だけを問うクイズ大会にしようかなとも思ったのですが、色々考えた結果、同僚を誘って一緒に行いました。やっぱり人を誘うと、色々意見を聞かなければならないし、手伝ってもらうからにはプランを明確にしなければならないなど若干仕事が煩雑になります。基本的に面倒臭がり屋な私は、自分でちゃっちゃっとやってしまう方を選ぶ傾向もあるのです。

ただ、出題する問題を日本に関するものだけではなく、フランス語圏の国々、スペイン語圏の国々の問題加えれば、参加する人数が多くなるだろうと思ったことが一つ。もう一つは日本だけでなく、ほか国に関する知識も出題すると言うことになれば、生徒たちはのグループ作りに変化が生まれるかもと思ったことです。一般的に中高生は普段一番一緒にいる友達と興味が似通っている場合が多く、例えば日本に興味を持つ生徒同士と比べて、日本に興味を持つ生徒とフランスに興味を持つ生徒の接点は前者と比べて少ないと思うのです。だから、いろんな国の知識を問うクイズ大会にすることで、生徒たちはいつも仲良しグループではなくて、勝つために、ある生徒が自分が得意でない知識を持っている生徒を意識的に誘ってグループ作りをするのではないかと言うことに期待をしたんです。

普段生徒たちに自由にグループを組ませれば、どうしても仲良しの友達でグループを作ってしまうじゃないですか。それを嫌がる私たち教師はこっちから指定してグループを作らせますよね。でもそうすると、後からぶちぶち、言われたりもします。

結果は半分以上のグループは、いつもよく見る顔ぶれではないグループでした。いつもと違うことに何かを感じた学生がいればいいなと思うのですが、どうなんでしょうね。

振り返りすれば、言語化できていいんでしょうが、そうすると一気に授業っぽくなってしまうので、さすがにどうなんだろうと言うことでやめました。

それから忘れてはいけないのは、いろんな国のクイズを並べてみて違いを感じてもらいと思ったこと。こっちの方が教育的意義も多いんじゃないかなっていうのもありました。

クイズ形式は?

ジャッキー
ジャッキー

クイズっていうと小さいホワイトボードに答えを書いてもらったの?

阿部
阿部

それでもよかったんだけど、興奮するのは「ピンポーン」っていうアレだよね

クイズ形式は割と早い段階で決めていました。早押し形式です。中高生が喜ぶ形式でと考えとき、パネルに書いて答えを競う方式よりも、ピンポーンって押してもらった方が楽しそうだし盛り上がるかなと思いました。それから、あとで気がついたのですが、そうすることで単純に知識をたくさん持っている生徒だけではなく、ヤマカンで答える生徒や知識以外、例えば論理的に考え答えにたどり着ける生徒たちにも勝ち残る余地ができたんです。だから、いろんなタイプの生徒が楽しむためには、全員同じ時間考えて、一斉にボードを出す形式ではなく、早押しでよかったのではないのかなと思います。

今回は1回目なので一チーム3人を全部で9チーム募集しました。このイベントに使える時間は50分× 2だったので、予選と決勝戦に分けました。予選は9チームを三つのグループに分けて早押しクイズ、5ポイント先取で勝ち抜けと言う方式でした。

決勝戦は点数が書かれた質問のパネルを参加者が順番に選んで、その質問に対して全員で早押しクイズをすると言う方式でした。ほぼ時間は予定通りイメトレがうまくいってこっそりガッツポーズしたのは言うまでもありません。

実際にやってみて

ジャッキー
ジャッキー

結構色々あったみたいだけど、大丈夫だった?

阿部
阿部

いろんなことを心配したけど、蓋を開ければ大成功だったよ。

そう、最初にいいますと結果は大成功でした。残念なところを言えば試験期間に近かったというのと、運悪く当日何かの大会で学校に来ていなかった生徒が結構いたので観客はそれほど多くなかったぐらいです。でも、観客も参加者も大盛り上がりで、このクイズ大会を楽しみました。もちろん改善点はいくつもあります。プロモーションが足りなかった、大会をする日程も良くなかった、クイズにも工夫の余地があるなど改善すべき点はたくさんありました。でも、この悲観的になりやすい私がこれだけ改善点、反省点を感じながらも前向きになれたのは生徒たちの本当に楽しんでいる様子が見られたからでした。

クイズ大会の持つ可能性

何か宣伝したいとか、何か伝えたいと思った時に行うクイズ大会と言うものは、ものすごくポテンシャルを持っているのではないかとあたらめて感じました。まず参加者が何か準備しなければいけないわけではないこと。もちろん何かテレビ番組のクイズ王とかになれば皆さんしっかり練習した準備してるでしょうか一般的な軽い大会では誰も準備なんかしてこないと思います。それが気楽に参加できる大きい原因だし、それはすごく良いところだと思うんですね。それからあることに関して考えるチャンスをもらえる、または興味を持たせるチャンスにもなるということです。そして単純に楽しい。下手に授業するよりもクイズ大会やった方が学生の勉強したがるような気がするんですよね。

カルチャーギャップの埋めるためにこういうクイズ大会とかあったらすごい面白いかもなって思いました。自分でやっても面白いのですが、生徒たちが運営にチャレンジしても面白いと思います。運営自体も面白いし、何かを達成するためにクイズするというのもいい選択肢だよと生徒をそそのかしている最中です。

次回はいよいよ私の真骨頂である技術的な部分。もちろんお手製で良い場合もあります。でも本格的な設備やシステム(に見えるもの)とかあったほうが生徒も燃えるんじゃないかなって思って色々考えたのです。そのテクノロジーの部分は次回に紹介したいと思います。ルールとプランはその次にというわけで、次回以降をお楽しみに

付け足し

割と勉強やテストにつながる知識を重んじる台湾の学生たちに、テストに繋がらなくても何かを知る事は楽しいんだよって言うことを実感してもらいたいと言う意図もありました。

以前の振り返りです。興味がある方はぜひ。

ちなみに今回の書き方はこちらの書き方を真似してみました(≧∇≦)

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