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今年の抱負と教科書と(教科書が何が良いと言う話じゃないなり)

これから私の希望というか願望をここに書きたいと思います。

教科書って何?

教科書って一体なんなのでしょうか。私が持っている教科書のイメージは教師が教えたい知識が教える順番に並べられ整理された本というものです。そして教師はその教科書を利用して内容について説明したり、またはわかりやすい説明を加えて授業を進めていくと言う授業を子供の頃は受けていたような気がします。それはきっとレクチャー型の授業の教科書ですよね。そしてその受けた知識が身についたかどうか、または練習するためにワークブックを使ってたような気がします。

で、どうしてそうなったかって言ったら大きい教室で、たくさんの学生が学ぶという状況ではそうするしかなかったのかもしれません。また、私たちが知識を得ることができる場所は教室の中だけで、そして先生から知識を伝えられなければ学ぶことが難しかったと思います。ですから教室の中では必死に先生の話を聞きノートを取り理解し覚えられるように心がけたんだと思います。(残念ながら私はそういう学生ではありませんでしたが)教室というのは生徒が先生の話を静かに聞いて理解し覚えるための場所とたくさんの人が理解していたというのもその理由かもしれません。

日本語の教科書は

おっと話が少しずれましたが、では私たちが担当している日本語の教科書は何が違うかと言うと、知識を伝えるための教科書と一番違うところは、練習が含まれるところです。知識を手に入れるためだけではなくて、聞く話す書くなどのスキルを得ることができるよう様々な工夫が教科書にされています。日本語の総合教科書って言われる教科書は、ほとんどそうですよね。
それらの教科書は2つに分類されると思います。1つはその本で学ぶ対象となる学生を幅広く取り、様々な学習者を想定しながら作られた教科書。もう一つは、ある学習者を限定して作られた教科書。私独断と偏見で今よく見る教科書を挙げてみると「みんにち」とか「まるごと」はわりと幅広い学習者を想定して作られていると思います。「いろどり」とか「げんき」「できるにほんご」などは割とその教科書を利用する対象は狭めだと思います。

そうやって自分の相対する学習者のために教科書を作れる学校だったり、たまたま自分の学習者にあった教科書がある先生は本当にうらやましいです。ですが残念ながら私にはありません。私には教科書1冊つくるような能力もヒューマンリソースもありません。そして私が相対する学生にとっていい教科書は運悪くありません。運悪いというか市場が小さいので出なくても当然なんですけどね。ではそんな私はどうしたらいいんでしょう。

ちょっと話は変わって

今から20年ほど前、音楽業界には非常に大きな変革がありました。それは音楽業界のデジタル時代が到来です。以前はシングルになる曲以外の曲は、全てアルバムを買わなければ手に入れることができませんでした。それがデジタル販売が始まってからはアルバムの中の曲もバラ売りできるようになりました。もちろん、それに対してアルバムは一つの作品だからバラバラで売って欲しくないと不満を言うアーティストもいましたけどね。(ただ、その後アルバムを買うことでしか手に入れられない曲があるという販売方法も作られてましたが)そして現在はサブスクリプション方式で月間月々いくら払えば中にある音楽を聴く聴き放題と言うサービスもたくさんあります。これって教科書では叶えられないものなんですか。これが実は私の願望なんです。

どこかの団体がデジタル管理、注文を受けての製本なんて言うことをやってくれたらうれしいなぁってやっぱりちょっと思うんですよね。いやちょっとじゃないですとてもです。それって関係者に言わせると無茶な話だとおもうんですよ。でも音楽に関しても同じことが言われていましたし、Kindle Unlimitedなんてものがある現在無茶な話ではないと思うんですけどねぇ。とはいえ、誰かが実現してくれるのを待っていたら、いつまでたっても状況は変わらないかもしれません。

できることからいこうかなと

先日、国際交流基金からいろどりと言う教科書が発表されました。これは素晴らしい教科書で技能研修生や、日本語を学んだことがないが、これからすぐ日本で生活しなければいけない人にとっては素晴らしい教科書だと思います。そして本来の対象ではない学生でも使える部分はたくさんあります。そうなんです。使える部分がたくさんあるということはつまり使えない部分もあるということです。ただありがたいことに、この教科書、最初からバラバラで配布されています。(まとめてもダウンロードできますが)つまり使えるところはどんどん使ってくださいと言うスタンスなんだと思うんです。(関係者の先生そうですよね?(^_^))と言うわけで私は使いたいところは、がしがし使っていって、使えないところは自分で何とかしていくという方向でいこうと今考えています。

私にとって大きい問題だったリスニングの部分に関しても前回オンラインで声をかけたところたくさんの先生が興味があるということがわかりましたし、今は何とかなるかもしれないと考えています。というわけで最後になりますが、今年私の抱負はとりあえずA-1の部分を完成させる、これです。予防線を張りますが基本的に私は怠け者です、特に冬になると何もしたくありません。が、できるだけ頑張っていこうと思っています。

最後になりますが、皆さんあけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。(^_^)

コーヒー一杯分のご支援を

ご支援いただけると様々なICTによる実験が捗ったり、生徒たちのお菓子が増えたりします。😃

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