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日本語のレベルが異なる学生が混在する学級で学ぶ学生の自律学習とクラス運営3

みなさん、こんにちは。1、2と来て今回は最後です。最初は一週間に一回ぐらいの感じで続きを出せたらと思っていたのですが、思いのほか見てくださる方が多かったので、どうせだったら続けて出してしまおうと頑張りました。と言うことで、読みにくい部分、誤字脱字があるとは思いますが、ご容赦を。

また1、2、3とお付き合いくださってありがとうございます。私がああでもないこうでもないと、もがいている様をお見せして何か皆さんが思いつくきっかけになれば幸いです。

↓これが前回の投稿です。

日本語のレベルが異なる学生が混在する学級で学ぶ学生の自律学習とクラス運営2

日本語のレベルが異なる学生が混在する学級で学ぶ学生の自律学習とクラス運営1

日本語のレベルが異なる学生が混在する学級で学ぶ学生の自律学習とクラス運営3

後期のクラスデザイン

上記のスライドは教務主任に見せたものですが、後期からの授業はこのように変えました。授業に自習を組み込む以前は1時間目に説明と練習タスク、2時間目も同じ形で繰り返すことが多かったのです。それを1時間目に2時間分の説明と練習を持ってきて、2時間目に学生が自分で練習する時間をもうけたというわけです。しかし2時間目に行うことが日本語か日本文化に関係さえあれば、特に何をしなければならないという規定はしませんでした。

また授業の進め方も若干かえました。いくつかCan Doを使い得るテーマと言うのを二つか三つ最初に学生に見せて、その中から学生に選ばせます。そのテーマからどのようなストーリーが生まれるかと言うことを考えさせました。そしてそれが2ヶ月後出来るようになるということを目標にきちんと練習するようにと話しました。ここ数年の感覚として、学生に学ぶことを選ばせたほうが、そうしなかったときより学習効果が高いというがありましたが、この学期の試験でも学生のパフォーマンスは非常に高かったです。

自習の時間に学生は?

さて自由としたことで学生たちは自習の時間に何をしていたのでしょうか。

  • 以前と同じように一人でEDpuzzleや教科書を利用して勉強する
  • 友達と一緒にクイズレットで単語の練習したり、競争したりする
  • アニメで日本や日本文化を学ぶ
  • 単語コンテストの単語を覚える
  • もう一つのグループの授業に出る

前期と同じ方法で学んでいった学生もいましたが、それは少数派で皆思い思いの方法で学び始めました。

アニメで単語や日本文学を知りたいと言った学生は太宰治に興味を持つようになり、今翻訳版ではありますが太宰の小説を3冊読んだそうです。それからあまり落ち着きがなかった学生はクイズレットでクラスメートと単語の勉強やクイズレット内のゲームで競争を始めましたが、期末試験からその効果がみて取れました。単語コンテストの単語を覚えると言った学生はその後、単語コンテストでもどんどん勝ち上がり、最終的には三年上の先輩を押しのけて二位になりました。またAグループでも遅れがちだった学生はBグループの授業に参加して、復習しなければならない部分を埋めていくと同時に自信をつけ、今現在はAグループでも上から数えてもいいほどに上達しました。

もちろん、たまにはうるさかったことや、隠れてゲームしている学生も出ましたが、概ね何かしら勉強していたようです。

またBグループの学生に、自習しているAグループの学生に質問させるタスクなど出しましたが、Aグループの学生は復習でき、Bグループの学生はAグループの学生から未習の単語などを学んだり刺激を受けたりしたようです。

振り返り、前期と後期の何が違ったのか

表にするとこんな感じでしょうか。

これに対して私が感じたことは

  • 人の学び方はそれぞれで、一人で学べる学生も、誰かと一緒じゃないと学べない学生もいたということ
  • 自分で学ぶというのと自由に学ぶということは当たり前だが違うということ
  • クラスの一員として文句を言うのも自由だか、クラスの一員としての自覚も感じてもらったほうがいい
  • 自律学習が能力そのものや動機付けに多大にポジティブな影響を与える

これらは、私がそれまであまり意識していなかった部分で、もう少し意識したほうがいいと感じた部分です。

そして学びを進めるのは向上心だけでなく探究心も必要で、学生がこれをしたいといった時、それが探求なのかサボりたいのかと言うことへの見極めは間違えてはいけないと強く感じました。

最後に

前期に私が行ったのは自律的な学習を促すと言うより、自習時間を設けたと言うだけのものだったと思います。そして、後期にはなんとかほんの少しの時間ですが、学生たちが自律的に学習できるような時間が作れたのではないかと思います。そして私も学生が自律的に何かを学ぼうとする時のエネルギーというのは本当に大きいものだというのを再確認させてもらいました。

たった週1回100分のこのクラスで、学生のみんなは本当に素晴らしい学びを私に見せてくれました。そして私も本当にたくさん学ばせてもらいました。学生たちには本当に感謝したいと思います。また大学の教員でもない私に研究会での発表をすすめてくださった台湾東海大学の工藤先生にはお礼の言葉もありません。おかげで改めて自分の授業を考え直すチャンスが得られました。

発表の内容は大体以上で終わりました。なので「ここで、終わり、、、、」と筆を置こうと思ったのですが、いくつか言い残したことがあることを思い出しました。番外編ということで、もう一回だけ続きます。

日本語教育
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