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日本語のレベルが異なる学生が混在する学級で学ぶ学生の自律学習とクラス運営1

去年、私が台中の自律学習実践研究会という場をお借りして、自分のクラスでのここを身を発表しました。その発表原稿を、多少整理してここに載せたいと思います。ただ分量が多いので、何回かに分けて載せたいと思います。

中にもありますが、いろいろなレベルの学生が混在するクラスで悩みを抱えていらっしゃる先生がいらっしゃると思います。そのような先生に私の試行錯誤をシェアして、参考になることはわずかだと思いますが、ちょっとしたヒントにでもしていただければと思い、ここにシェアします。

日本語のレベルが異なる学生が混在する学級で学ぶ学生の自律学習とクラス運営の関係性

1、はじめに

私が働いています国際部は中高一貫校の中の一部門なのですが、全校生徒8000人という非常に大きい学校の中の学生数220名ほどの小さい部門です。中高6年一貫で将来アメリカ、カナダ、香港、オーストラリア、イギリス、そして日本などといった海外への進学を目的とする学生が学んでいます。そして国際競争力が高い、より国際理解力を持った学生の育成を目的に、6年間の第二外国語のクラスの受講を義務づけていました。(今は違います)学生はフランス語、スペイン語、日本語の中から一つ選んで学ばなければなりません。第二外国語の授業時間は、ほとんどのクラスが一コマ50分を週に二コマ、多くても三コマで、一クラスの学生数は多い時は20人程度、少ない時は3人4人です。授業時間数は少ないですが、一クラスの人数に関しては非常に恵まれた環境の中で授業をしています。
ただ問題が全くないわけではありません。6年間で選択必修ということで学生のレベルに徐々にばらつきが出てきますし、モチベーションに関しても同じことが言えます。また当国際部は他の中学校や高校と比べ転入生、転校生が非常に多く、第二外国語を全く勉強もしたことがない学生が、ある日突然すでに何年か勉強したことがある学生が履修しているクラスに入ってくると言う状況が容易に起こります。

その中で一つのレベルで授業を進めていくことは非常に困難です。これが授業時間を利用して学生に自律的に学習してもらおうと考えた理由です。そしてどこかに私と同じような悩みを抱えていらっしゃる先生もいると思うのです。この自律的に学習してもらうという環境をどうすれば作れるのだろうかという試行錯誤を皆さんにシェアし、一緒に考えていただければと思いこの文章を書きました。

2、コースデザインの変遷と問題点

2-1 国際バカロレア導入前

当部門は転入生が非常に多く、選択必修科目として学生が選択する第二外国語のクラスでは複数のレベルの学生が同じクラスで勉強すると言う状況が容易に起こりうるということについては述べました。そのような背景の中で。それを防ぐために以前はこのようなシステムを用いていました。

この3年前まで使用していたシステムでは基本的にクラスとクラスレベルを一致させて授業をしていました。中学校1年生、中学校2年生のクラスは基本的に授業数が1時間と言うこともあり、転入生がいたとしても、クラスについていくのはそれほど難しいものではありませんでした。また中学校3年生に進級する際、第二外国語に興味を持たない学生はコンピューターやプログラミングのクラスを選択できるようにし、モチベーションの低い学生が勉強を続けることを防いでいました。また中学校3年生以降に転入してきた学生はまずコンピューターのクラスを履修することを義務づけていました。もし中学校3年生以降に転入してきて語学に高い動機付けを持った学生に関しては、放課後や夏休み冬休みの長期休暇の間にその言語を学習してもらい、その学年のクラスにある程度ついていけると言うめどがたった学生のみ、コンピューターから第二外国語のクラスに転入することを認めました。そのような状況の中ではレベルの差はありましたが、後に転入してくる学生の言語に関するモチベーションは非常に高くクラス経営を困難にさせる程度のものではありませんでした。

2-2 国際バカロレア導入後

それが大きく様変わりしたのは一昨年の国際バカロレアのカリキュラムの導入以降です。国際バカロレアに関してはオンラインにたくさん情報がありますので、そちらをご覧ください。まず言語とコンピューターを一つのグループとして選択必修とすることはできなくなりました。また国際バカロレアの教育理念の中にディファレンシエーション、つまり違いを作るというものがあります。それは学生一人一人にあった学びを提供を提供しなさいという考えも含まれます。それはつまり中等教育の日本語の授業において一つのクラスに二つのレベルの学生がいる場合でも、そのレベルにあったタスクとそれに合わせた評価をしなければならないというものです。簡単に言ってしまうとゼロ初級と能力検定試験N5とN4の学生がいた場合、そのレベルに合わせた問題集を与え、その問題集にあったアセスメントをしなければならないということです。その年から中学校一年から中学校三年までのクラスは新しいカリキュラムで授業をが行われました。

問題が顕在化し始めたのはその次の年です。新たに中学2年から高校一年まで各学年3人以上の転入生が加わり、また中にはかなりの割合で言語を学ぶ動機付けがそれほど高くない学生がいました。また学生によっては英語の能力がそれほど高くなく、まず改善しなければいけないのは英語の能力で、日本語の学習にそれほどリソースを割くことができない学生もいました。

それらの学生は授業についていけず、それを態度として表したため、一気にクラス運営が難しくなりました。 具体例をいえば授業をしていても寝続ける学生、授業と関係ないおしゃべりを続ける学生などがおり、クラス全体の雰囲気に悪影響を及ぼし始めたので、新しい形のクラス運営の必要性が生まれ、その中で私がイメージした方法は自律学習をクラス運営にくみ合わせたものでした。

日本語教育
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