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日本で学ぼうとする学生の変化と学習スキルについて

学び

皆さん、ご無沙汰しています。いろいろたくさん収穫があった夏休みも過ぎ新学期が始まって早一ヶ月、やっと一息ついたという感じです。

さて、この投稿していなかった間も気になる話題が幾つかあって、頭の中ではいろいろなことが渦巻いていたなんてこともあったのですが、生来の怠け癖のため全然アウトプットはしていませんでした。と言いつつメモはしていたので、やっと一息つけたというこのタイミングで、いろいろ書かせていただきたいなと思います。

まずは日本で学ぼうとする学生の変化についてと学習スキルについて書きたいと思います。

送り出す方から見た日本に行く学生の変化

私自身は海外にいて送り出す側なのですが、日本に行って学ぼうとする学生の様相が十数年前と比べ随分異なってきていると感じています。以前なら日本に行って日本語学校で日本語を学ぼうという学生はそれなりに経済力があり、仮になくても動機付けはしっかりしている、何より多少の差はあれ基礎学力があり学ぶためのスキルを持っている学生がほとんどだったと記憶しています。

では今はどうでしょう。もちろん上に挙げたような学生さんもたくさんいます。ですが、高校まで出たけれども、ろくに勉強してこなかったため台湾に残ってもいい大学に入れない、だからご両親がお子さんを日本に送って日本で学ばせることによって一発大逆転を狙うなんていう話も聞きます。また学ぶということを答えを覚えることと誤解していたうえで試験で結果が出せないなんていう学生も本当に多いです。

学習スキルを持たない子供達

もちろんそのような学生が悪いと言っているのではありません。彼らは運悪く学習するためのスキルを学ぶ機会を持たなかった、または学ぶ楽しさを知るチャンスが得られなかっただけだと思います。*1ただ、おそらくそのような学生が日本語学校の中にも増えているのではないかを推察します。

そのような学生を引き受けられた先生の皆さんは、日本語を学び日本の大学や専門学校に入ろうとしている学生に思考力や学ぶことの意義、スキル習得などを伝えることを念頭に置いて授業をするべきなのでしょうか。または日本語のトレーナーとして日本語能力の向上や留学試験で如何に高得点を取ることにフォーカスを当てた授業をするべきなのでしょうか。

私自身の経験から言うと学びから自分なりの学習スキルやストラテジー(戦略)を見つける学生もいる反面、教師が何かしら学生に意識させないと学習スキルを身につけられない学生がいます。また一口に学習スキルと言ってもその内容は多岐に渡ります。

一つの例として国際バカロレアの「学習の方法」について紹介してあるページのリンクを貼っておきたいと思います。

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あなたならどうしますか?

私自身は中等教育の教師なので自分の学生に対しては学習スキルなどに着目しつつ教えなければならないとは思っています。ただ日本語学校で教鞭を振るわれる先生の中にはとてもそのような時間はないという意見や、18歳以上のある程度成熟した大人である学生にそこまでする必要があるのかという意見もあるかもしれません。*2それはみなさんの環境や学校の方針などによっても異なると思います。

現実問題としては、留学というものの敷居は低くなる一方で今後も学習スキルをあまり持たないまま日本語学校に入学する学生が増えていくことは間違いないと思います。その中で自分はどうしたいのか、どうしたほうがいいのか考えていくことも必要なのではないでしょうか?

*1
実際日本に行くまでは勉強なんて大嫌いだったけど日本の日本語学校に行って勉強が大好きになったという学生にもあったことがあります。

*2
またきちんと教えているとおっしゃる先生の中にも問題を解くスキルや覚えるためのスキルだけをもって学習スキルと教えているとおっしゃる先生もいるのかもしれません。ただリンク先の学習の方法を読めばわかるように、それらは学習スキルの中でもほんのほんの一部のものにすぎません。

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